ユーザーインタビュー(導入事例)

品質が向上しお客様に大きな満足。
印刷ミスも減少し、コストダウンにつながっています。

大東印刷工業株式会社様
生産部 工場長 中野 浩美様
第一営業部 営業三課課長 兼 業務課課長 中島 章裕様

「Dry-Gシリーズ」は、照射強度を向上しつつリーズナブルな価格を実現した画期的なLED-UV乾燥装置です。
一早く導入したお客様にその効果と今後の抱負を語っていただきました。

Dry-Gシリーズの製品情報はこちらから

Q. まず初めに、大東印刷工業株式会社様の事業内容をお教えください。

昭和25年に設立した当社は、企画・デザインから印刷・製本・納品までの一貫体制のもと、SPツールやPOPなどをはじめ、企業や自治体のパンフレット、シールや伝票、さらにはパッケージまで数多くの印刷物を手がけています。近年は、より高級志向が強いブランドのツールも増加、そのため、企画・デザインなどのクリエイティブワークとともに、印刷物そのものの品質向上を目指し、独自の品質基準を設けるなど様々な取り組みを推進しています。

Q. Dry-Gシリーズの導入もこうした取り組みの一貫ということですね?

そうです。
実は当社は2016年まで油性インキのみを使用し、UVインキは一切使用していませんでした。その価値は理解していたのですが、高価でなかなか手が出なかったのです。
そのような中、2015年に登場したのがDry−Gシリーズでした。東京印刷機材トレーディングさんが国内での生産体制を構築されたこともあり、これまでよりも価格がぐっとリーズナブルになりました。
さらに追い風となってくれたのが、中小企業を支援する「ものづくり補助金」です。もちろん補助金は簡単に交付されることはありません。その製品が企業にとって革新的な価値をもたらすことが前提です。しかしDry−Gシリーズなら当社の課題を解決し、大きなイノベーションをもたらすと私たちは確信し、申請手続きに臨んだのです。結果は、予想通りパス。こうして当社は、最低限のイニシャルコストだけで、Dry−Gシリーズの導入を行うことができたのです。

Q. 貴社にとって、Dry-Gシリーズの何が革新的だったのでしょうか?

油性インキの場合、どんなに注意を払ってもインキの裏移りを完全に防ぐことはできませんでした。インキの付着を防ぐためにパウダーをふりかけると、今度はパウダーが用紙に付着してしまい、ニス引き加工などでの障害につながる恐れもありました。さらにマット系用紙の場合は、刷り上がり直後と数時間後では色の艶などに微妙な変化が生じてしまいます。これを一挙に解決するのが、LED-UVインキでした。速乾性に優れているので裏移りもせず、ノンパウダーで刷り上がり用紙を重ねることができます。
また、これまでの油性インキと違い、VOCがほとんど含まれませんので、環境や人体への影響を軽減することができます。LEDということで電力も節約できますし、照明の長寿命化にもつながります。こうしたメリットが、ものづくり補助金の審査員にも十分理解できたのでしょうね。
さらに、他社の提案は、印刷機ごと取り替えるという大掛かりなものばかりでしたが、Dry−Gシリーズは現状の印刷機への後付けが可能だった、という点も大きかったですね。しかもその作業は驚くほどスピーディで、大変嬉しかったです。

Q. 導入後、どのような効果が現れましたか?

お客様へのメリットとしては、やはり品質の向上があります。油性インキの場合、わざわざ出張色校正に来られても、数時間後に色が変わってしまうため、お客様が目で確かめた色と納品物の色に差が生じていました。LED-UVインキなら、刷り上がりの色がすなわち印刷物の色。自信を持って出張色校正をお勧めすることができます。また、厚物用紙からアルミ蒸着、ポリプロピレンで作られた紙、いわゆる「ユポ」などの印刷も可能となり、商材のラインナップも大幅に増えました。
デザインの幅も広がりました。例えば全面ベタを使用したデザインの場合、油性インキだと裏移りのリスクが高く、刷り上がり用紙を重ねる枚数も極力減らすなど、現場のオペレーターに大変な苦労がありました。けれどもLED-UVインキなら、ベタ面の多いデザインも怖くありません。安心して刷り上がり用紙を重ねられ、以前のように荷重を気にして業務に集中できない、ということもなくなりました。このように油性インキ時代の印刷現場は、リスクを軽減するために様々な業務をオペレーターに強いていました。しかし、Dry−Gシリーズによってオペレーターは煩雑な業務から解放され、目の前の印刷業務に集中することができるようになったのです。その結果、導入後1年が過ぎた菊半裁判5色機は、現在までミスロスがゼロ。当社は他社と比較しても厳しい品質基準を設けていますが、それでもミスロスが一件も報告されていない、というのは想像以上の成果でした。

Q. 最後に今後の抱負を教えてください。

言うまでもなく現在の印刷業界は、厳しい価格競争に晒されています。この流れに巻き込まれないためには、革新的なものづくりにより、コストバリュー以外の価値を提供する必要があります。その点で、高品質の印刷物をお届けでき、同時に印刷業務の効率化も実現できるDry−Gシリーズは、私たち中小の印刷会社にとって福音をもたらしてくれると信じています。実際当社では、2016年に菊半裁判5色機への導入を皮切りに、翌年2017年には菊全判5色機に導入、現在3台目を検討しているところです。Dry−Gシリーズを原動力に、次代を切り開いていきたいです。

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企業プロフィール

大東印刷工業株式会社

創業:昭和25年
主な事業:印刷物の企画・デザイン・印刷・製本
2017年3月現在、菊全判 5色機、菊半裁判5色機にDry-Gシリーズを搭載

大東印刷工業社屋の写真

左:中野 浩美様、右:中島 章裕様の写真

左:中野 浩美様 右:中島 章裕様

風景写真

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